コラムNo.8:キッチンの個性は「タイルデザイン」で

タイルはその美しさと耐久性で、世界中で愛されてきた建築資材です。その歴史は古く、世界最古のタイルは紀元前2700年のエジプトともいわれています。世界遺産であるトルコのセリミエ・モスクやメキシコ・プエブラ市内の歴史地区セントロ・イストリコなど、タイルを使った歴史的建造物は枚挙にいとまがありません。もちろん、住宅にも人気で外壁から床、水まわりなどさまざまな場所に使用されています。そのなかでも、今回は水まわりの代表ともいえるキッチンを中心にご紹介します。

床タイル:クォーツサンド

貼り方、使い方は無限大

水と熱に強いタイルは、もともとキッチンにはよく取り入れられている資材ですが、もっとも多いのがキッチンバックとして、シンクやコンロの後ろの壁に貼るケースです。とくに最近はキッチンカウンターを設置し、リビング・ダイニングとつなげてオープンにするスタイルが主流となっているため、キッチンの壁がLDK空間のインテリアに与える影響は大。モザイクタイルを使って、インテリアに合わせて貼り方をアレンジするのが人気です。

形も、正方形だけではなくモダンな長方形タイプなどがあり、素材も磁器だけでなく、ガラスや、ガラスと天然石を混ぜたものなどさまざまです。ガラスの入ったものは、光の当たり方で豊かな表情を見せてくれます。

同じ色、形のものを揃えて貼れば端正でシンプルなイメージに、色をランダムに変えたり、模様のように見せればインテリアのアクセントに。絵や模様があらかじめ入ったタイルもありますので、無地のタイルと組み合わせてポイント的に貼れば、壁面に動きが生まれます。

また、タイルだけでなく、目地を変えることで、同じタイル・貼り方でも全く雰囲気が変わるのにも驚くはず。タイルを選ぶときは、目地の色も合わせて考えてみましょう。

床タイル:ヘキサウッド

お掃除しやすいから、床にもおすすめ

次に、キッチンの中でタイルが取り入れられているのが床です。素足に心地よい無垢材も人気ですから、リビング・ダイニング空間はフローリングで、キッチンは床にタイルを貼るというお家が増えています。

デザインはナチュラル系のお家にはテラコッタ調の素朴な質感のもの、モダン系のお家には天然石調のものなど、こちらもインテリアに合わせてコーディネート可能です。

夏は素足にもひんやりと涼しく、冬は床暖房との相性がよいため、床暖房を取り入れるのがおすすめです。タイルは蓄熱性が高いという特徴もあるため、暖かさが持続するのも嬉しいポイント。

床タイル:アルテックⅡ

タイルのお手入れは

タイルは水に強いので、簡単な拭き掃除でも美しさが持続します。揚げ物をしたあとなど、床タイルへの油はねが気になる場合は、床用の洗剤を使えばべたべたせず、快適です。

また、同じタイルでも、キッチンにはざらざらした表面のものではなく、釉薬を使ったものなど、表面の滑らかなものを選ぶことで、お掃除がぐっと簡単に。デザインだけでなく、選ぶ段階からメンテナンスのことを考慮しましょう。

たまに「タイルは目地がカビたり汚れやすいから...」と敬遠する方がいますが、最近は汚れに強くカビが生えにくい機能を備えた目地材も販売されていますので、ぜひ取り入れたいものです。

タイルはポイント使いもできますので、キッチンで使ったものを洗面室やトイレ、玄関などにも取り入れることで、お家全体にぐっと統一感が生まれます。お好みのタイルを味方に、思い通りの空間づくりを楽しんでみてください。


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