コラムNo.10:「素材感」を感じる壁で空間のイメージを変える

お家のなかでもっとも面積が広く、空間の雰囲気を左右するのが壁です。賃貸では白いビニールクロスが主流で、なかなか替えることはできませんが、せっかくの自分のお家。壁に素材で楽しんで、ぜひ自分らしいインテリアを叶えたいもの。今回は、色々なタイルや石材のアクセントづかいのアイデアをご紹介します。

水まわりに強い「タイル」

タイルは水に強いため、浴室やキッチンによく使用される壁材です。美しい質感や鮮やかな色のモザイクタイルは、クロスでは表現できない表情豊かな壁を作ることができます。

シンプルなものはどこかレトロな味わいもあり、ナチュラルインテリアが好きな人に人気ですし、ガラスや天然石を原料に使ったものは、ラグジュアリーなインテリアをさらに格上げしてくれるはず。色や形もさまざまで、組み合わせ方によっても雰囲気ががらっと変わります。

最近はアイランド型や対面式など、キッチンがリビングダイニングと続きになっている間取りが主流なため、キッチンの壁一面にモザイクタイルを貼れば、LDK空間全体のイメージを変えてくれます。「水回りに強い」という特徴を活かして洗面ボウルやトイレの手洗いボウルのまわりだけにタイルを貼ったり、巾木の代わりにタイルを貼るのも衛生的でおすすめ。

ほかにも、ざっくりとしたレンガのような質感のブリックタイルは、リビングの一部やキッチン周りに使いたい壁材。デザイン性豊かな生活空間を演出します。

重厚感のある「彫刻石材」

壁に、重厚感のある彫刻石材を貼ることもおすすめ。彫刻石材には葉のレリーフ流線型など職人が一枚一枚手作りで完成させるため、一枚一枚、形が異なるものもあります。その本物の石ならではの、ラグジュアリーな雰囲気に。凹凸とした表面が、陰影をつくり、夜に照明をつけると昼とは異なる味わいがでてきます。中には、太古の歴史を感じられる化石の含まれているなんて石材も。

リビングの壁のアクセントとして使用することはもちろん、玄関やアプローチ、外壁など使用する箇所によっておうちの印象がかわります。アジアンテイストやアラビアンテイスト、ヨーロッパの老舗ホテルのような雰囲気になったり、石材の魅力は幅広いものです。

人気の壁材、新しく流行りそうな壁材は?

すっかり定番となりつつあるのが、漆喰や珪藻土などの塗り壁です。漆喰は石灰(もとはサンゴなどの化石)、珪藻土は植物性プランクトンの化石が原材料。どちらも自然由来のもので、吸放湿効果が特長です。こて塗りの素朴な質感と味わいが魅力で、無垢材の木の床との相性もぴったり。お家づくりの思い出に家族の手形を残す人も多いようです。

また、カフェのようなインテリアを実現したい人や、木の手ざわりが好きな人には、木の壁も人気の選択肢。木の壁は施工に少し手間がかかり、材料も高いものが多かったのですが、最近はラーチ合板を使用することが増えています。ラーチはおもに構造用の面材などとして使われる下地材料なのですが、質感や木目が独特で価格も安いことから、あえて仕上げ材として使われるようになりました。

最後に、壁材はないのですが、ブックカフェのように壁一面を書棚にするという考え方も面白いのではないでしょうか。リフォームの理由に蔵書を含む収納の不足を挙げる人は多いですし、実益を兼ねたオリジナルのインテリアを実現することができます。つまり、蔵書の背表紙がインテリアというわけです。

場所によってさまざまな壁を組み合わせ、自分らしいインテリアと居心地を目指してみてください。


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