未来につながるアドヴァンの社会環境への取り組み
未来につながる社会環境への取り組み
2015年9月の国連サミットで採択された「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す」ための国際目標。
SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本でも積極的な取組が始まっています。
アドヴァンは、人や環境に優しい企業として
さまざまな取り組みをしていきます!
個性的な商品と活動で、社会に貢献
株式会社アドヴァングループは、タイル、石材、レンガを始め、各種床材、キッチン、浴室、洗面などの水廻り製品に至るまで、多彩な建築資材の調達・販売と商品開発を行っている会社です。いずれの商品も素材の特徴を活かした個性的なデザインが印象的ですが、何より歩行感や肌触り、安心・安全といったユーザー本位の機能・性能を重視し、施工性やメンテナンス性にも配慮したラインナップがひとつの特徴です。併せて、耕作放棄地の農地化と社員による耕作、植樹による沿道整備など地域社会への貢献や、シニア世代の雇用、若手技術者の育成にも取り組んでいるユニークな企業です。
このパンフレットでは、こうした様々な事業活動と、国連の持続可能な開発目標(SDGs)との関係が示されており、社会・地球の持続可能な発展への貢献といった創業理念の基礎がはっきり見て取れます。また、各商品の国際的な環境認証の取得状況がひと目でわかるようになっています。これまで、主原料への廃材利用は商品価格の高騰を招き、リサイクルの推進は困難でしたが、環境配慮に意識が強く高い技術力を有する企業への製造発注や共同開発によって、通常の価格帯での販売を実現しています。
早稲田大学理工学術院
建築学科/建築学専攻 教授
輿石 直幸
アドヴァングループは多面的な視座から社会に貢献
建築の素材・材料を手に取り、じっくり触れて眺めてみてください。太古の昔、地球の地殻のエレメントであったことや、土地形成に関わる大地の活動の一端を、やがて感じ取ることができます。アドヴァングループの取り扱う石材やタイルを始めとする各種の建材の多くは、マグマが冷えて固まる際に生み出された鉱物由来の岩石的特徴を感じ、安心感を与えるハードなものから、わたしたちの生活を通じて感じ広げたいナチュラルな素材感を与えるソフトなものまでがあり、多種多様な環境配慮型の製品が取り扱われています。つまりSDGs(持続可能な開発目標)全17 のゴールの解決に向けた、多面的な視座から社会に貢献する企業活動が展開できる本質的な条件が整っています。
90 年代の地球環境時代に始まる、環境配慮を目した建材開発のステージから、世の中のひとりひとりに、公平にあまねく建材を普及させるステージを迎えた今、アドヴァングループのSGDs を意識した取組みは、個々の建築空間全体への新たな機能展開を追求するのみならず、建築空間を仕上げ、社会を構築するという新たな社会的役割の実現に向けた一歩を踏み込んだといえよう。
工学院大学 建築学部 教授
田村 雅紀
アドヴァンのSDGSへの取り組み
株式会社アドヴァンは、1975年の創業以来、社会と協調し、事業活動を通じて
社会・地球の持続可能な発展に貢献する取組みを進めてまいりました。
取組の根底にあるのは、アドヴァンの創業理念であり、
その考え方は国連の持続可能な開発目標(SDGs)が目指すものと一致しています。
アドヴァンは、今後も、地球のために、人類のために最大限の努力を行ってまいります。
1.耕作放棄地の農地化
ゴミの不法放棄の温床となっていた近隣の耕作放棄地を取得し、農地化。社員自らの手で野菜や果樹を植えて収穫することで、自然環境保全の大切さを学び、次の世代に豊かな未来を創る活動をしています。現在の農地は約1万坪。今後も継続してまいります。
2.排水処理システム
工場排水を敷地内の排水処理設備で濾過してから、排水することで水資源の保全を図っています。排水については、環境省ならびに茨城県の求める基準値を大幅にクリアしています。水素イオン濃度(pH)については毎月、自主的に専門企業に依頼し、検査を行っています。
3.美観への取り組み
桜を植樹するなど沿道整備に取り組むことで、環境保全の普及と地域との共生に取り組んでいます。加えて、近隣地区へのゴミの不法投棄を防止するなどの取組みも行っています。
4.再生可能エネルギー
CO2の排出削減に向けて、太陽光発電システムを導入、再生可能エネルギーを生み出しています。その年間発電量は2,979,909kWhに及び、グループ企業全体での使用電力量2,616,587kWhを上回っており、カーボンマイナスと言えます。(2022年実績)
5.木枠パレットの再利用
ほぼ全ての取扱商品は、木枠パレットに梱包され、海外から日本まで輸送されてきます。その木枠パレットを解体し、新たな木枠パレットを製作し、国内輸送に再利用しています。
6.木枠パレット粉砕機
再利用が難しいほどに損傷した木枠パレットは、粉砕しガーデニング用ウッドチップに生まれかわります。ウッドチップは、エリア内の雑草対策や沿道整備に役立てられ、最終的には土に還ります。
7.タイル破砕機
以前は、石材やタイルといった土を由来とする商品で余剰となったものは、産業廃棄物として廃棄していました。2019年春より、これらの商品は細かく粉砕し、エリア内の地盤改良に使用しています。
8.梱包材の再資源化
輸入時の商品の梱包には、段ボール、ビニール、プラスチックなどが使用されています。以前はこれらを産業廃棄物の回収業者に渡していました。2020 年より素材別かつ色別に徹底的に細分化することで、各素材専門のリサイクル業者に直接引き渡せるようになりました。その年間量は、紙類60 トン、ビニール540㎥、プラスチック12㎥、金属20 トン。より直接的に再資源化に貢献できるようになりました。
9.廃材ゼロを目指して
「アドヴァングループからゴミを出さない」ことを目標に取り組んでいます。
1.シニア世代の雇用
高齢化が進む地方にあって、60-70代のシニア世代を積極的に雇用しています。
2.若手技術者の育成
地域の若者を雇用し、単純な作業から始まり、世界最新鋭の加工ロボットまで操作できる一流技術者へと育成しています。
3.地域に愛される企業へ
沿道設備や環境配慮が地域の方々の評価を受けています。近隣の農家の方々との心温まる交流が日々の暮らしを豊かにしています。
1.倉庫の床にはエポキシ樹脂を使用
一般的な倉庫はコンクリート床を使用しますが、アドヴァンではエポキシ樹脂塗床を使用。コンクリートの約5倍の耐摩耗性と耐久性を誇り、フォークリフトが走行しても削れることなく平滑な状態が長続きします。掃除も簡単だから、常に空気がキレイで快適な環境となっています。
2.汚れやすい加工場の床でさえも、常にクリーン
石材やタイルの加工で一番汚れやすい加工場の床には、鉱物骨材配合の散布型美装床仕上材を使用。通常のコンクリートの約4倍の耐摩耗性と防塵機能を誇り、フォークリフトの走行で床が削れることはありません。建物全体は掃除が簡単にできるように設計され、常にクリーンで快適な空間を維持できるようになっています。
3.危険な薬品や油等は使用しません
危険な薬品や油をつかっての作業は一切、ありません。タイルや石の加工は、水を使って行います。他の工場ではありがちな「切粉や削粉が空中に舞い上がり、マスクと眼鏡なしでは作業できない」というようなことは、ありません。
4.世界最新鋭の加工機の導入と、エンジニアの育成
世界最新鋭の加工機を導入し、石材、セラミックタイル、塩化ビニル床材などの加工を行っています。これにより、事業主、施主、設計士、インテリアデザイナーのこだわりを効率的かつ正確に形にすることができます。これらの機械を操作するのは20代を中心とする若手エンジニアたちです。
5.食堂を完備
第1食堂と第2食堂の2か所の食堂を完備。第2食堂にはデンマーク製の最新アウトドア家具が配置されたテラス席があり、気持ちの良い季節には桜を見たりしながら、ピクニック気分で昼食が楽しめます。
6.ゴルフ練習場
第2食堂の横には、ゴルフの練習場があり、多くの社員が昼食後の休憩時間に、スコアアップを狙い汗を流します。
1.若手の雇用
創業以来、中学や高校を卒業した若者を雇用し、一人ひとりに技術を授け、一流の職人に育成してきました。ヤマコーで技術を身につけた職人は、延べ300人にも上ります。ヤマコーを卒業した職人の多くも、全国各地で活躍を続け、さらなる若手の育成を行っています。そして、アドヴァングループを支える緩やかなネットワークを形成しています。
2.一流技術者の育成
現場で施工方法を指導するほかに、経験豊富なベテランの職人から若手へと技を引き継ぐための技術指導の機会を設けています。
3.最新施工方法や施工器具を採用
さらに、アドヴァングループ本社で開発した最新施工方法や器具を採用することで、効率よく作業をすすめつつ、身体に負担がかからないようにしています。
4.社会保険 加入率100%で安心して働ける環境
創業時から、職人は全員を正社員として雇用、社会保険への加入率は常に100%を達成しています。だからこそ、職人は安心して働けるのです。
5.福利厚生の充実
1973 年以来、一貫して独身寮を完備。寮では、安心して豊かな生活を送れるよう設備と内容を整えています。寮父母さんが生活を共にし、栄養バランスが取れた美味しい手作りの食事を提供しています。そのほかに各種イベントを開催するなど、社員が充実した生活を送れるよう全面的にバックアップしています。
取扱商品の多くが世界基準の環境認証を取得済み。
リサイクル素材を主原料にした商品や施工性の良い商品もラインナップ、デザイン性も良く人気となっています。サステイナブルな商品開発を続けています。